アメリカの富豪とドイツの大佐
こんにちは、さまんです。
『インディージョーンズ最後の聖戦』の敵役がすごく良い!
超名作なのでご存知&当たり前田のクラッカーかもしれませんが、ちょっと前に金曜ロードショーで放送していた最後の聖戦の最後30分の聖戦をたまたま見て、敵役がとてつもなく良い!と釘付けになったんだよ。(インディも良かったし後日最初の聖戦からちゃんと見ました)
34年前の作品をつかまえて何を言っているんだって話かもだけど、以下ネタバレになるかもしれないのでちょっと注意です。
最高の悪役は2人。ウォルター・ドノバン(アメリカの実業家で富豪。淡い色合いのスーツがよく似合ってます)とエルンスト・フォーゲル(ドイツの大佐で映画の中だともっぱら大佐と呼ばれていて名前一回も呼ばれないんだって多分。誰か呼んでやってくれ)
ドノバンは黒幕で大佐は悪役という役割分担らしい。
もう1人インディ親子を手玉に?とるエロ美人シュナイダー博士がいるけど、インディ親子が色香にやられちゃうのに対して、行動を共にしていても別にエロ美人に興味なさそうなところがまたドノバンと大佐の良さかもしれない。(邪悪街道一直線だよ)
あと、これは訳の巧妙もあるかもしれないけれど「〇〇かね?」とか「〇〇したまえ」とかいう話し方が最高に良い!(特にドノバンがこの話し方かも)
これぞ古き良き悪役の話し方ですよ!「〇〇かな?」だと可愛すぎるし「〇〇しろよ」だと無礼すぎる…邪悪さの中に気品漂う話し方…これがたまらないんだよね。素晴らしい。
あと、そもそも敵役が複数いるのがとても好きなんです。複数敵役の何が良いって、一人一人本当に悪いやつだけど、敵同士はそれなりにうまくやってるところだと思います。
利害関係が一致しているという点だけで協力しているんだろうってのはわかるんだけど、マジでうまくやっている。何気に結構気を使いあっているんじゃないかと推測できる。
さらに、気は使うけど邪悪部分で意気投合してないところもポイントです。決して仲良しなわけじゃない。仕事や目的抜きにして一杯やったりとかは絶対してない。夜通し語り明かしたりとか逆立ちしてもしない。でもそこそこ良い関係を築いているし、何よりお互いの目的に無関心というか、私は私で好きにやるのでそちらも好きにやってね、くらいの感情なのがとてつもなく良いんです。
無関心ではあるけど、ドノバンと大佐は距離感の塩梅が絶妙です。
アイコンタクトとか話す時の距離感とか水筒を勝手に飲むところとか!
でも相手の身に何かあっても特になんのアクションもない。この塩梅がすごい!
暑い時に厚着なのも良いしインディすれ違いネタも良い…
古き良き悪役は素晴らしい。